引っ越しで得たかけがえのない友だち

引っ越しといえば思い出すのは小学校を卒業した春休みの事でした。
当日は、クラスのみんなが集まってきてくれて、私も引っ越し作業をほとんどせず、近くの公園でいつものようにおしゃべりしたり遊んだりしていました。
あまり実感がなかったのです。住み慣れた街や、お友だちから離れて暮らすという意味の大きさは、中学校入学式以降にどかんと心に広がっていきました。
初めての自分の部屋。嬉しくてたまらなかったはずなのに、何だか寂しくて、1人でベッドに寝転びながら泣いていました。
みんな同じ小学校から来た仲間がいるなか、誰1人知っている顔がいないという孤独感は、今でも思い出すと切ない気持ちになります。
すぐに、「引っ越しなんてしたくなかった。小学校のお友だちたちと一緒の中学校に行きたかった!」気持ちが抑えきれなくなって、母親に泣きながら訴えた事があります。
でも、気がついたら中学校で友だちと笑っている私がいました。
吹奏楽部に入部してから、毎日放課後に練習があり、土曜日も夏休みも冬休みもほとんど部活の仲間と過ごしているうちに、引っ越しする前の事を思い出す事が少なくなりました。
それから、家族といるよりも長く過ごした部活仲間は、人生でかけがえのない友だちになり、今でも交流があります。
引っ越しは、悲しい別れの後に、素晴らしい新しい出会いを運んできてくれるものだと、後になって思います。

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